2015年2月4日、
立春ですね。でも春とは名ばかりで
まだまだ寒い日が、
って、違うだろっ!
本日ジャック達の8年ぶりのフル・アルバム
「JOYTIME」の正式発売日です。
正式発売日ってなんだよ!
まあ、ややこしい話はほっといて
遂にジャック達サードアルバムの発売日がやってまいりました。
しかし、8年ぶりって。
まあ途中に6枚のシングルやら、
ミニ・アルバムやら、
10周年記念盤やらありましたが、
それにしたって久しぶりでんな。
そしてこんなに1枚のアルバム作るのに
時間がかかったことはかつてなかったですね。
このアルバムの制作が始まったのは、
5曲入りミニ・アルバム
「ロマンティック・ラボラトリー」が、発売された後の
夏くらいからだから、2011年ですね。
もう2015年ですよ、ダンナ。
シングル12曲作って、
「ロマンティック・ラボラトリー」も気分はシングルだったので、
もうシングル作りたい欲求は、
完全に満腹中枢を満タンにしたので
そろそろアルバム作ろうぜ。
みたいなスタートでした。
しかしジャック達には頭のいかれちゃったおじさんが
一人いるので話がややこしい方向にころがっていくのでした。
オレの中には「いつかこんなアルバムを作りたい。」
と、いう野望みたいな物がずっと潜んでて
脳が、時は来たと指令を出してしまったんですね。
その野望みたいな物ってのが、芽生えたのは
オレがまだ高校生だった頃です。
時は1970年代。
ロックが1番混沌としてて面白かった頃です。
一色少年の学校のロッカーには1冊のノートが。
それは「臨時」と書かれたノート。
それは、家からノートを持ってくるのを忘れた時に
使うように用意されていたのですが、
高2の頃には手ぶらで学校に通うようになってたので、
ノートはいつも「臨時」
で、もう授業中はひまだしすることもないので、
って、勉強しろよ!
その臨時のノートに詞を書いたり、
マンガを描いたり、
サインの練習をしてたりしたんですね。
あげくの果てに始めたのが、
架空のアルバムのレコード評を書き出したんですね。
中村とうようとか小倉エージ名義で。
もう病気です。
それを友達に見せて、
って、河合徹三ですけど、
オレの新譜、とうようさんが95点付けてるよ。
とか、言ってたんですね。
すると河合が、「すげ~じゃん。」とか言って。
バカばっか。
その頃よくオレが作ってたアルバムが、
片面が1曲で、B面の6曲みたいなヤツ。
ジャケは、PFMとかYESみたいな。
あれれれ、まるでJOYTIME。
って、あれれれじゃね~よ。
いよいよ一色少年の妄想が現実に。
やんややんや~。
しかし、こんな妄想につきあわされた
ナッキーやGGPや大田くんのことを思うと
不憫でなりません。
みんなご苦労さんでした。
しかし、オレの中では今回のアルバムは
ちょっとした達成感があります。
ピート・タウンゼントが途中で断念した「LIFE HOUSE」を、
代行しちゃったみたいな。
もともと「One fairy tale of JOYTIME KINGDOM song」は、
もっと長くて、
それをナッキー・スタジオで弾き語りでデモを録音した日の
ナッキーの途方に暮れた顔が忘れられませんね。
それにしても、このアルバムが本当に完成して、
みんなに聞いてもらえる日がくるなんて、
なんか人生って、けっこういいじゃん。とか思っちゃいますね。
それでは、発売を記念してセルフ・ライナーなんぞ。
M-1 Don’t Worryを探せ
この曲は1番最後に出来た曲ですね。最初「JOYTIME」1曲目にしてアナログだと片面1曲みたいな感じにしようと思ってたんだけど、なんかフェイド・インだし、アルバムの最初がナッキーの声ってのもどうなの?って話になって、じゃあ何か他の曲を1曲目にしようかと思ったんだけど、ちょっとリード曲みたいなのがなかったので、急遽こさえたんでした。宅急便だか、回覧板だかが来たときに三文判を探してたときに、何か探してる歌面白いなって生まれました。「三文判を探せ」でもよかったんですが、あんまりなんで何を探そうか探し出す羽目に。探すっていえばウォーリーだろ。そして「Don’t Worryを探せ」ん~、とってもジャック達。
M-2 One fairy tale of JOYTIME KINGDOM song
この曲はある日川崎のスタジオで一気に半分ぐらい出来ました。祥子ちゃんとのGBのライブの前のリハーサル。その日はナッキーがCMの録音が入ってたのですが、「CMだったら30秒で終わるんじゃないの。終わったら来ればいいよ。」とか軽口を叩いてたら、ナッキーがドラムを3時間ぐらい叩くことに。結局4時間くらい待ってたんですが、コーヒーも飲み飽きて一人スタジオに入って作曲。みなさん、ひまつぶしには作曲が1番ですよ。で、あのイントロが出来ちゃう。「かっけ~。」ってことでどんどんプログレに。迷いの森のあたりまで出来ました。ゲスト参加してくれた、遊佐さん、るりちゃん、伊藤くんにとっても感謝。
M-3 モンスター・イン・ディスコ
この曲は「三丁目の夕日Always」をたまたまテレビで見て、山崎監督の昭和30年代の映像が素晴らしくって、なんか古い商店街とか公衆電話とか出てくる昭和な歌が作りたくなって出来ました。オレは建物の解体作業とか見るのが好きで、たまに立ち尽くしてしばらく見てて、作業員のひとに怒られたりもするんですが、解体されていくディスコの砂埃からモンスターが出で来る感じは、ゴースト・バスターズなイメージですね。最後にオート・ワウ・ギターを散りばめて、完成しました。この曲のえみちゃんのコーラスが素敵で、その部分のメイン・ヴォーカルを削除。どんなメイン・ヴォーカルなんでしょか。
M-4 物憂げ
この曲はGGPの曲にオレがCメロを挟み込んで出来ました。GGPの歌唱が物憂げでいいでしょう?主人公が飛び込んだ大河のイメージをコーラスで表現しようと10ccばりの多重録音で挑んだんですが、その日はコーラス番長の大田くんが不在で、神田川ぐらいにしかならなかったという、物憂げなお話。
M-5 明日、さようなら
この曲はある日大瀧さんの訃報がテレビに流れて、そのショックの大きさでちょっと気が動転したときのことを歌ってます。そのすぐ後元旦にラジオの生番組があったのでそこで弾き語りで生演奏しました。大瀧さんの「いらいら」という曲がモチーフになってます。そのすぐ後のジャック達のライブでも演奏しました。
M-6 Woo Waa
この曲がさっき書いた2011年の夏にデモを録ったアルバムの中で1番古い曲です。もう4年前の曲。そのあと「歪」が出て、「禁断のジャックフルーツ」が出て、その間ずっとスタジオの片隅で待ってたとってもいい子です。この曲は地元の商店街を歩いてた時にメロディが思い浮かんで、Bメロの怪しい感じとそれ以外のお気楽な感じの対比が面白いと思って慌てて家に帰って完成させました。ジブリな森のイメージ。はたまたディズニー・シーの裏路地。
M-7 Snow Storm Warszawa
アルバムの最後を飾るのは、コーラス番長大田くんの美しいコーラスを大フューチャリング。そして曲の最後はダブル・ベース・ソロ。どんだけ大田くんだのみなんだろか。この曲はかしぶちさんのお別れ会があった大雪の日。そのあと、オレはシネマのライブ。ライブが終わる頃には東京は大変なことになってました。シネマの映像を撮ってくれてる飯野くんが打ち上げ場所に移動してる時に「すごいね、ワルシャワみたいだ。行ったことないけど。」って言ったのがおかしくてそこから歌詞のイメージが出来ました。サンキュー、飯野くん。曲はジャック達風かしぶちワールドへのオマージュ。
つ~、感じでジャック達のニュー・アルバムみんな買ってね。
そして昨日ついに長~い曲のリハーサルもしてきましたよ。
2回演奏すると1時間が過ぎてるという。
サリナ姫も伝説の魔女もオルガン弾きもやってくるぞ。
号外売りだって。
って、号外売りは毎回来いよ!
「ジャック達・ジョイタイム・ツアー2015東京」
2015年2月15日
@西新宿ニューベリー
http://www.newbury.jp/
出演
ジャック達
ゲスト)遊佐春菜 小堀るり子 伊藤隆博 えみコバーン
開場 18:00 開演 19:00
前売3000円、当日3500円+1drink
「ジャック達・ジョイタイム・ツアー2015名古屋」
2015年3月7日
@鶴舞KDハポン
http://www2.odn.ne.jp/kdjapon/
出演
ジャック達
銀河歌謡ショウ
開場 18:00 開演 19:00
前売2500円、当日2800円+1drink
「ジャック達・ジョイタイム・ツアー2015大阪」
2015年3月8日
@梅田ムジカジャポニカ
http://musicaja.info/
出演
ジャック達
ぱぱぼっくす
開場 18:00 開演 19:00
前売2500円、当日2800円+1drink